小学5年生学力検査へ
update 2003/6/12 11:00
函館市教委は本年度、市内の小学校5年生を対象とした標準学力検査を実施する方針だ。昨年度の学習指導要領改訂から、教師が児童を評定する際の指針として、「絶対評価」が導入されたことに伴うもので、児童一人ひとりが学習目標にどれだけ到達しているかを調べる。検査結果は客観的データとして、各学校における指導方法の工夫、改善に役立てる。
市教委学校教育部指導室によると、同検査は昨年度、市内の小学校26校で独自に実施した経緯がある。今回は「各学校が絶対評価の規準を作る意味で、その取り組みを支援する」観点から、市教委主導のもとで全市的に実施する。
昨年度から施行している新学習指導要領で、児童・生徒の評定は、クラスや学年の中での位置を示す「相対評価」から、一人ひとりの学習がどの程度まで到達したかを示す「絶対評価」に代わった。しかし、絶対評価は教師の裁量に委ねられる部分も大きいことから、同検査の実施で、一人ひとりの目標への到達度を客観的な資料として活用することが可能になる。
低学年に比べ、目標への到達度が見えやすい高学年の中でも5年生に絞り、国語・算数の2科目で検査を行う。
10日発表の補正予算案に関係経費163万円を計上。同指導室では「議決され次第、各小学校に案内し、適切な時期に行うことになる」と話している。
提供 - 函館新聞社
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