夜間急病センター利用減少

update 2003/6/11 10:25

 函館市の夜間診療の中核を担う市夜間急病センター(市内白鳥町13の32)の2002年度利用者数が、通年開業を始めた1977年度以降、過去最低の1万4225人だったことが市立函館保健所のまとめで明らかになった。利用者減の影響で、市が毎年行っている赤字補てんのための補助金は、最高の8600万円に。同保健所は「経営的な観点では利用者が増えてほしいが、市民に病気になってもらっても…」と、痛しかゆしの気持ちだ。

 同保健所によると、同センターは、76年6月、旧保健所内に開設。市が設置し、函館市医師会が運営する形態を取っている。利用者数は、現在の場所に移転した翌年の81年までは利用者は順調に延びたが、同年(2万1160人)を境に減少の一途に。時より微増する年もあったが、減少に歯止めが利かず、ピーク時の7割を切るまでになった。

 同保健所は、減少の主な要因を少子化の影響とみており、本年度は昨年度よりさらに少ない1万3505人と予測している。

 利用者の減少は運営費に直接反映されるため、補助金は利用者減とともに増加。77年は2694万円だったが、昨年度はその3倍を超す8600万円に上った。

 同センターは医師2人、看護師5人、薬剤師1、2人、放射線技師1人、夜間事務員2、3人、昼間事務員4人の体制。午後8時から午前零時まで、内科、外科、小児科の診療を年中無休で行っているが、人件費や光熱費などの経費はセンターを維持する上で削減できないのが現状。「赤字が膨らんでいるのは事実だが、急患の受け皿として必要不可欠」と話している。

提供 - 函館新聞社



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