太平洋セメントが岩手産肉骨粉受け入れへ

update 2003/6/6 09:38

 【上磯】BSE(牛海綿状脳症)の原因とされる肉骨粉の処理について、岩手県から処理の依頼を受けた道が5日、受け入れの候補施設となる太平洋セメント上磯工場(上磯町谷好)とともに、上磯町の谷好住民センターで住民説明会を開いた。住民側は受け入れに合意した。同工場では、早ければ来週中にも焼却処理を始める予定。

 住民約20人が出席。道農政部や同工場の職員が、肉骨粉の概要や処理に関する経過、今後の対応を説明した。住民からは反対意見や質問はなかった。

 道内では、市町村の一般廃棄物処理場8カ所、民間3カ所で肉骨粉の焼却処分をしている。道内の肉骨粉在庫量は、昨年6月の1万トンをピークに、徐々に減少。本年度中に道内の在庫は解消される見通しという。

 一方、岩手県では4月末現在、約2万7000トンが処理されずに蓄積されている。安全面を懸念した農水省と県は同月、道に処分の協力を要請。処理能力の高い同工場が依頼を受けた。

 同工場では昨年6月から道内の肉骨粉処理をしている。1日当たり約100dを焼却し、夏までに7500トンの処理を見込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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