道南スギを有効利用
update 2003/6/5 11:41
道南産スギの有効利用を、消費者と生産者らで模索する「渡島支庁管内間伐材有効利用検討会」が4日発足した。間伐材や主伐材の需要開発、利用促進を目指し、具体的な推進方策などを検討する。渡島東部森づくりセンター(函館市柳町)で開いた初会合で、「道南スギまつり」の開催など本年度のスケジュールを決めた。
道内のスギ造林面積は2万5084ヘクタール、うち渡島管内は1万7264ヘクタールで、全体の68・8%を占めている。だが、木材価格の低落で、人出や費用のかかる間伐など森林整備が、適切に行われていないのが現状だ。
このため、消費者、生産者、加工業者、量販店、行政機関で構成する委員20人が、検討会で需要開発や利用促進策などを協議。地域が直面している課題を解決し、最終的には「地産地消」に向けた循環型利用体制の構築に取り組む。
初会合では座長に山越郡森林組合(八雲町)の中谷武志参事、副座長に西根製材(木古内町)の西根悌司専務を選任。10月中旬に函館近郊で「道南スギまつり」とシンポジウム「スギ間伐材を考える」を開催することなどを決定した。
検討会は本年度5回開き、12月上旬の4回目会合で中間論点整理案を策定。来年3月上旬の最終会合で、検討結果を取りまとめ、報告書を作成する。渡島東部森づくりセンターの羽鳥一幸所長は「貴重な資源を有効活用するために、新たな需要、利用促進が地域課題。道南スギの明るい将来を見つけだしてほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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