ニホンザル譲渡計画の中止求め市へ要望書

update 2003/6/4 11:35

 函館市が市営熱帯植物園(湯川3)で飼育するニホンザル50匹前後を京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)へ無償譲渡するとしている件で、NPO(民間非営利団体)法人の「動物実験の廃止を求める会」(JAVA、長谷川裕一理事長)が計画の中止を求める要望書を市に提出していたことが、3日までに明らかになった。同会は今月15日までの回答を求めている。

 同会は「市民から親しまれているサルたちを動物実験施設に譲渡するのはやめてほしい」と話しており、要望書では〈1〉サルを同研究所へ譲渡しない〈2〉同植物園の徹底した繁殖制限措置とサルの飼育環境の改善を早急に行う―の2点を求めている。

 同会によると、ニホンザルに関する一連の報道がされて以降、「市民などから中止を求める要望が10件ほど寄せられている」(事務局)といい、市に5月30日付で、同研究所と文部科学省にも2日付で要望書を提出している。

 譲渡は、サル増加に伴う施設狭あい化などから同園を管理する市水道局と京大同研究所で話し合いを続けてきた。市水道局は「現段階で同研究所に譲渡することは決定しておらず、譲渡も一つの選択肢だという認識」と話しており、さらに検討を深める方針だ。

提供 - 函館新聞社



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