未来大で喫煙所めぐり学生が議論
update 2003/5/31 11:25
学内の喫煙所の状態をめぐり、公立はこだて未来大学(伊東敬祐学長)で学生の議論が盛り上がりを見せている。密閉隔離されていないため、たばこの煙が拡散されているという意見が多く、学生の間にも喫煙に対する意識の変化が垣間見える。同大では、喫煙所の改修に向けて検討に入った。
喫煙所は、昨年度まで2カ所あったが、今春から事務室前の1カ所へ集約。空気清浄機2台がパネルで囲まれており、学生や教職員が利用している。
議論の発端となったのは、受動喫煙被害と喫煙所の改善を訴える一人の学生のメール。同大では、学内のネットワーク網を利用して、「STUDENTS VOICE(学生の声)」と題したフォルダーを開設。学生らが自由に意見交換している。
5月2日にメールを通して最初の問題提起があってから、学生らの書き込みが続き、30日現在、45件にまで増えた。喫煙所が掲示板や事務室に近く一般学生の利用が多いこと、吹き抜けの開放的な建物デザインゆえに煙やにおいが広がりやすいことなど、実情が寄せられたほか、「カードで入館管理する喫煙施設を作っては」「全学禁煙に」などの提言も。愛煙家などからは「コミュニケーションの場」「学内全域禁煙はやりすぎ」「喫煙所はなくさないでほしい」などの意見もあった。
この状況を受けて、22日には伊東学長自らが「学生の皆さんへ」と題したメッセージを投稿。喫煙所をガラスパネルで覆い、オープンな雰囲気を残しながらも密封する方針で計画を進めていると報告している。
市内の高等教育機関では、函館短大が2年前から研究室も含めて全学禁煙に踏み切っている。函館大谷短大と函館工業高等専門学校(高専)では、事務室や研究室を除き学生は全面禁煙。道教育大函館校では今年1月、学生ホール内にガラス張りの喫煙所を設けている。
提供 - 函館新聞社
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