きょうから禁煙週間

update 2003/5/31 11:24

 “紫煙”はどこへ?―1日施行の健康増進法で受動喫煙防止が義務づけられ、加えて7月1日からはたばこ税増税に伴う値上げ(1本1円)も決まり「喫煙」を取り巻く環境は、さらに大きく変わり始めている。吸わない人にはどれもうれしいニュースだが、愛煙家からしてみればますます肩身が狭くなる。31日は世界禁煙デーで、きょうから1週間は禁煙週間。そこで函館における喫煙事情を探ってみた。

 たばこからは、主流煙、受動喫煙防止につながった副流煙、ニコチン、タール、一酸化炭素などが排出される。喫煙により、心臓病、呼吸器疾患、胃かいよう、欠陥障害などが引き起こされやすく、肺がん発生率などは非喫煙者に比べ、高い傾向にある。

 市立函館保健所の2001年まとめでは、市内の成人の喫煙率は、男性は52・8%(98年全国調査52・8%)で、調査時期は3年ずれるが、全国平均と同じ。だが、女性は22・5%(同13・4%)と高い。

 10歳ごとの年齢別では、男性は20代が一番高い69・4%(全国平均57・9%)で、年齢を重ねるごとに喫煙率は下がり、60代では43・3%(同46・8%)と逆に全国を下回っている。

 一方の女性は、どの年齢層も総じて全国よりも高い。20代は37・4%(同23・2%)で最も高いが、30代の37・0%は全国19・8%のほぼ2倍、40代も25・9%で全国の15・5%を10ポイント以上上回っている。

 ここ数年で官公庁や公共施設などでの分煙化も加速した。函館市役所は2000年5月31日から分煙を実施。現在各階に2カ所、1階に市民用と職員用の2カ所ずつを喫煙所としている。

 JR函館駅は現在トイレ横など数カ所に喫煙コーナーを設けているが、6月21日から開業する新駅舎では西口の1カ所に集約するという。列車ではスーパー北斗が全面禁煙となっている。

 また、小学校の運動会などでも喫煙所を設け、子供たちを煙害から遠ざけ、喫煙マナーを再確認させる所も出てきている。

提供 - 函館新聞社



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