ホテル従業員対象にSARS対策研修会
update 2003/5/30 12:01
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響が深刻化する中、宿泊施設従業員向けのSARS対策研修会が29日、函館市総合保健センターで開かれた。参加した約60人は、症状を訴える宿泊客への対処法の講義を受けた後、質疑応答では、患者発生時の費用負担などに関する質問が相次ぎ、不安感をにじませていた。
道内のホテル・旅館でつくる道旅館業連絡協議会の主催。講師は渡島保健所の医師、伊東則彦氏が務め、質問には市立函館保健所の嶋田武保健予防課長が答えた。
質疑の中で、ある事業者が「患者が発生した際、消毒などの費用は誰が負担するのか」と質問し、嶋田課長は「ホテル自身が持つことになる」と答えた。これに対し、同事業者は「自己負担になるのであれば、罰則がない限り、通報しない方が得ではないか」と述べ、嶋田課長は「罰則はないが、被害を広げる一端となるため、なんらかの責任は問われるだろう」と説明した。
このほか「函館市内では、英語や中国語に堪能な人を雇っているところは少ない。症状を正確に把握するため、自ら記入できる、外国語の問診表のようなものをつくってほしい」など要望も出た。
宿泊施設従業員向けの研修会は30日午後1時半から、桧山支庁でも開かれる。
提供 - 函館新聞社
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