田村亮子さんが講演会

update 2003/5/28 12:25

　シドニー五輪の柔道女子４８キロ級金メダリストの田村亮子選手（トヨタ自動車）が２７日、函館市昭和のホテルオークランドで開かれた函館方面遊技業協同組合主催の特別講演会で、「勝負の心構えと世界連覇への道」と題して講演した。来年行われるアテネ五輪への抱負などを、私生活のエピソードも交えながら披露した。

　「最高でも金、最低でも金」の目標を掲げて臨んだ２０００年のシドニー五輪。田村選手は「自分自身で逃げ道をふさいで、本当の勝負にチャレンジした」と、当時の心境を振り返った。

　　現在、２７歳の田村選手は「陸上のカールルイス選手が自身の世界記録を塗り替えたのは３０歳を過ぎてから。一度限りの柔道人生なので、３０歳を過ぎても金メダルをとり続けたい」と、２００４年のアテネ、２００８年の北京と五輪３連覇への意気込みを熱く語った。

　私生活でも「勝負のことが頭から離れない」というが、鍛え上げた腕や足の露出を避けた洋服選びに神経を使うという。力強さの半面で女性らしい一面ものぞかせた田村選手は、「脱いだらすごいんですよ」と冗談めかしながら“ヤワラちゃんスマイル”を振りまいていた。

　講演には同協会関係者や小中学生の柔道ファンら約３００人が訪れ、熱心に耳を傾けていた。

提供 - 函館新聞社

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