エアバッグは「郵送可」

update 2003/5/28 12:22

 函館北郵便局で26日、受け付けた小包に入っていたエアバッグ付きハンドルが作動し、入れていたダンボールが破裂した事故は、市内郵便各局に波紋を広げている。函館中央署などによると、今回のエアバッグはガス発生剤として、アジ化ナトリウムが入っていた。アジ化ナトリウムは、郵便法が定める「危険性のあるもの」には指定されておらず、今後も同様の事故が発生する可能性がある。各郵便局では困惑気味に「危険のないこん包をしてほしい」と話している。

 郵便法14条では郵便で送れないものとして、爆発性、発火性、その他の危険があるもので総務大臣の指定するもの、毒薬、劇薬、毒物および劇物、生きた病原体、法令に基づき頒布を禁止されたもの―などと定めている。これらは「郵便禁制品」とされ、ガス入りライター、花火、マッチ、ガソリン、青酸カリ、わいせつ文書などがある。違反した場合、出したものは没収され、50万円以下の罰金となっている。

 一方で、出したものは戻され、罰則もないが送れない「郵送禁止品」とされるものもある。郵便業務に携わる者、あるいは他の郵便物への損害を避けるものとされているが、人に危害を与える恐れのある「動物」にほぼ限定されている。

 道警函館方面本部などによると、郵送のエアバッグが膨らんでの事故は珍しい。ある郵便局員は「エアバッグが危険でも、禁止されていなければ扱わないわけにはいかない」とあきらめ顔。ネット上での取引が全国的に広がりをみせる中、想定外の事故が増えることも予想され、郵便局員の不安は尽きない。

提供 - 函館新聞社



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