函館山のオタマジャクシ成育順調
update 2003/5/27 10:00
今月上旬に何者かによって荒らされた函館山のカエルの池(函館市青柳町)が、このほど池を見守ってきた函館山ボランティアガイドの手で修復された。無事だった卵も相次いでかえり、オタマジャクシたちは何事も無かったように元気いっぱいに泳ぎ回っている。
12年前に造成された同池は、函館山にすむアズマヒキガエルとエゾアカガエルの産卵場所となっている。今春も両方のカエルが産卵をしたが、大型連休中に誰かが池を荒らした形跡があり、山と池の連絡橋として設置したスロープの木がなぎ倒されたほか、オタマジャクシの観察用小形網なども壊された。
幸い、エゾアカガエルのオタマジャクシはすでにふ化しており、アズマヒキガエルの産卵も終わっていたため、ガイドたちは生態系への影響は少ないとみて、アズマヒキガエルのふ化後の今月中旬に修復作業を行った。
オタマジャクシはアカガエル、ヒキガエルともに全長は2センチほどで種類の見分けは難しいが、暖かい日には水際の石に身体を寄せ合うようにびっしりと張り付き、仲良くひなたぼっこを楽しんでいる。
函館山ふれあいセンターのこれまでの観察によると、昨年初めて産卵のあったエゾアカガエルの山への移動時期は分からないが、アズマヒキガエルはこのまま順調に育つと6月下旬には手足が出て尾がなくなり、用意した連絡橋を渡って山へ入っていくという。ガイドたちは「まずは順調に育っているようで一安心。今後は2種類のカエルの生態や入山時期を調べたい」と成長を静かに見守っている。
提供 - 函館新聞社
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