産業道路の交通量約割減少
update 2003/5/24 12:32
函館開発建設部は23日、3月24日に開通した高規格道路「函館江差自動車道」函館インターチェンジ(IC)―上磯IC間8・4キロの整備効果を発表した。利用台数は1日平均8600台で、並行する道道函館上磯線(産業道路)の交通量は平均して約2割減少した。また、産業道路の走行速度が3割向上し、各国道との交差点付近の渋滞も緩和されている。
函館江差道は函館新道の函館ICから大野、上磯、木古内を経て江差まで結ぶ約70キロの自動車専用道路で、制限速度は時速70キロ。函館IC―上磯IC間の所要時間は11分で、産業道路や国道228号などを利用した場合よりも9分短縮された。また、美原地区から函館ICを経て上磯ICまでの所要時間で見ても、従来より4分縮まった。
開通後の利用台数は3月25日から5月5日まで、函館IC―大野IC間で調査。大型連休(5月3―5日)の3日間は通常を上回り、1日平均9700台のが利用があった。
並行する産業道路と比較した交通量調査は、4月23日に実施。産業道路が1日2万2800台だったのに対し、函館江差道(函館IC―大野IC)は同7900台で、双方の交通量全体の26%を江差道が占めている。また、江差道開通前(2002年4月18日)の産業道路の交通量は1日2万7400台で、単純比較はできないが、約4600台(16・8%)減少したことになる。
追分交差点から七重浜交差点までを比較しても、産業道路が2万1100台に対し、その外側を走る江差道(大野IC―上磯IC)は4500台。開通前(2002年4月18日調査)の2万4800台から、単純比較で3700台減少している。
一方、産業道路(上磯町追分―函館市石川町)の走行速度は、開通前の平均時速20キロから同27キロに向上。産業道路から続く七重浜交差点では、木古内方向へ右折する車両が、従来の調査結果よりも31%減の5700台となり、渋滞の最大距離も20メートル短い230メートルに緩和された。大野新道と交わる追分交差点の直進交通量は18%減の7000台で、開通前に最大300メートルだった渋滞がなくなったという。交通量の減少で、産業道路の道路騒音が低下し、夜間の環境基準65デシベルをクリアした。
同開建は「江差までつながらなければ本当の効果は得られないが、産業道路の渋滞が緩和されスムーズに車が流れるなど、一部開通でも十分に想定していた効果が出たのでは」(道路課)と評価している。
提供 - 函館新聞社
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