函館の昨年度下期観光客入り込み過去最高
update 2003/5/23 09:36
昨年度下期(02年10月―03年3月)に函館を訪れた観光客の入り込み数(推計)が170万8000人と、1955年の調査開始以来、過去最高を記録したことが、函館市の調査で分かった。この結果、昨年度全体を通しての入り込み数は531万1000人に達し、01年度から約8000人(0・2%)増とほぼ前年並みを維持した。はこだてクリスマスファンタジーの開催やJR北海道の新型特急が運行を開始した12月と、イラク戦争の影響で国内旅行客の増加した3月が伸びを見せており、下期の好調が年間全体の入り込みを支えた形だ。
下期は01年度から約2万8000人(2・2%)増加。動きを見ると、12月が25万2000人で前年度比4・8%増、3月も24万3000人で同4・0%増と伸びを示した。
市は下期の好調さについて、12月は「クリスマスファンタジー」など冬季イベントの定着や、JR北海道の新型特急「スーパー白鳥」の運行開始による東北、関東方面の集客力強化が増加の要因―と推測。3月もイラク戦争により、海外への卒業旅行などを手控えた個人・グループ客が国内旅行にシフトし、流れ込んだとみている。一方で、台湾からのチャーター便も今年1―3月だけで78便(昨年度全体では256便)が運航されるなど好調だった。
上期(02年4―9月)は6月のサッカー・ワールドカップ開催による旅行手控えの影響で360万3000人(同0・8%減)にとどまっており、市観光課は「上期の不振を下期でばん回するケースはこれまでなかった」と話している。
また、年間全体の入り込み内訳は、道内客173万人、道外客は358万1000人。宿泊客は333万8000人、日帰り客は197万3000人。バス、JR、乗用車、航空機、フェリー5種の交通機関別では、バスが216万9000人(01年度比0・5%増)と最も多く、以下JR119万5000人(同0・1%減)航空機88万2000人(同2・5%増)乗用車81万8000人(同1・6%減)フェリー24万8000人(同3・7%減)だった。
提供 - 函館新聞社
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