函館の2002年気象統計

update 2003/1/7 11:08

 函館海洋気象台はこのほど、2002年の地上気象観測月別統計値をまとめた。それによると、気温は観測史上最高値となった4月をピークに冬から春にかけては暖かく、11、12月は平年値を2度以上下回る寒い年末だったことが分かった。また、降水量は夏場と記録的豪雨のあった11月が多く、特に7、8月では日照時間が平年のほぼ半分と極端に少なく、短い夏だったことがうかがえる。

 気温は、1―5月はいずれも平年より高く、2―4月は平年との比較を表す階級区分で「かなり高い」という暖かさだった。中でも4月は南風が吹き込む日が多く、21日には7月下旬並みの21.1度を記録。月の平均気温は9.7度まで上がり、1873年の統計開始以来最高となった。

 6―9月はいずれもほぼ平年並みの範囲で落ち着いていたが、年末は強い寒気の影響で厳しく冷え込んだ。11月は3.3度(平年5.3度)で最低気温が零度未満の冬日が18日間あったほか、12月も氷点下2.2度(同氷点下0.1度)で、最低気温は最も高い日で0.5度(15日)と上がらず、1カ月を通して寒い月だった。

 降水量は、1―6月はほぼ平年並みを推移していたが、7月に173.5ミリ(平年106.4ミリ)、8月に215.5ミリ(同160.9ミリ)と夏場は多かった。また、11月の173.5ミリ(同104.6ミリ)は、11日から12日にかけて降った11月の一日当たりの雨量としては1883年の観測以来2番目という大雨(78.0ミリ)のためで、秋以降は総じて雨量は少なかった。

 このほか、夏の日照時間は、7月は85.7時間(平年149.1時間)、8月は88.5時間(同157.4時間)と「かなり少ない」となっており、日照時間ゼロの日が7月は8日間、8月は12日間あった。

提供 - 函館新聞社



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