集合住宅ごみ排出指導要綱、来月2日から施行

update 2003/5/17 11:00

　函館市は、マンション・アパートなどの集合住宅に、ごみ排出に関する管理責任者の設置を義務付け、不適切な排出には市が文書による勧告を行うなどとした指導要綱を、６月２日から施行する。新築、増改築の計画段階における市との事前協議の条項も盛り込むなど、ごみの排出場所や収集効率化に関する居住者側の責務を明確にする狙いもある。

　正式名は「函館市集合住宅におけるごみの共同排出に係る指導要綱」。同市が廃棄物処理・清掃に関する条例で規定するごみ集積場所のうち、特に集合住宅の良好なごみ排出を促すため、新たに要綱を作った。

　要綱では、集合住宅におけるごみの平置きやカゴ、集積設備の３形態ごとに設置基準を設け、それを管理する責任者を置くことを義務付ける。不適切なごみ排出にはこれまで通り、出し直しを指導するが、改善が見られない場合は同市環境部長名で排出者や管理責任者に対し、文書で勧告を行う。

　また、集合住宅の新築、増改築の際の事前協議では、収集しやすい場所を集積場所として選ぶなど、計画段階で同環境部と協議することとしている。これにより、居住者の適正なごみ排出を促進し、併せて収集効率を高める効果も期待できるという。

提供 - 函館新聞社

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