石崎地主海神社のカンザンなどほころび始める

update 2003/5/14 10:43

 サクラは八重の季節に―。道南のソメイヨシノもほとんど散り、市内では遅咲きの八重系のサクラが咲き始めた。敷地内にあるほとんどのサクラが八重系という石崎地主海神社(函館市白石町248)でも、カンザン(関山)などがようやくほころび始め、緑の春景色に彩りを添えている。

 八重系は花弁が幾つにも重なって咲く種で、一般的にオオヤマザクラやソメイヨシノなどの5弁花よりも開花が遅い。

 同神社のサクラは176本のうち166本が八重系で占められている。内訳はカンザンが128本、タイザンフクン(泰山府君)22本、フゲンゾウ(普賢象)9本、タカサゴ(高砂)4本、イトククリ(糸括)2本、アマノガワ(天の川)1本。36年前の同神社創立時に植えられた種がほとんどで、今日までの管理と保全が評価され、今年、北海道ふるさと景観賞を受賞した。

 参道脇に連なって植えられているカンザンのつぼみは大きく膨らみ、後は開花を待つばかり。中には先陣を切って数十輪が弾けたように花を開き、すぐそこに迫る八重の季節を知らせている。

 15日の春季大祭には間に合いそうにないが、今週末には見ごろとなりそうだ。

提供 - 函館新聞社



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