「マリンフロンティア研究棟」来月着工
update 2003/5/13 09:29
北大水産学部が建設を計画する産学官の共同研究施設「マリンフロンティア研究棟」が、6月中旬にも着工する見通しとなった。年内の完成、来年1月中の供用開始を目指す。同学部は近く「産学官推進委員会」(仮称)を設置し、施設入居企業の選定規程などを定める。同学部では施設を各種研究の推進のほか、雇用・新産業の創出にも役立てていく考えで、地元関係者からも期待を集めている。
同研究棟を利用する際、同大教授ら関係者との利用が条件で、水産や海洋に関係する研究を共同で進める。鉄骨造り2階建て、延べ床面積約1000平方メートル。
1、2階とも、実験用のスペースとデータ整理に使う「ワークスペース」を各2区画設置。フロアには、実験台や流し台など最低限の設備以外に研究機器は常設せず、多目的に使えるスペースとした。利用する企業などが目的に応じて必要な設備を持ち込み、研究活動を進めることができる。
外観は窓ガラスを多く使い、近未来を想起させる開放的なイメージにしたという。セキュリティー面にも配慮し、研究内容が外部に漏れないよう、関係者は専用のカードを使って研究棟を出入りする。総予算額は2億5100万円。
今後、同学部は建設工事の状況を見ながら、企業などの募集を始める。また、「産学官推進委員会」(仮称)は、企業の選定のほか、使用料や入居期限などの規程を設ける。
山内晧平同大学部長は「道内外に限らず、地元の活性化につながる研究のため、大いに活用してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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