予算編成スタート
update 2003/5/12 09:48
函館市は、井上博司市長の2期目初めてとなる2003年度補正予算案の編成作業に着手した。緊急課題の景気・雇用対策に最優先で取り組む方針で、新たな施策への市長判断が注目される。また、限られた財源の中で同市長の公約を予算にどう反映させるかも焦点の一つ。同予算案は6月中旬に発表、同下旬開会予定の定例市議会に提案される。
4月に市長選が行われたため、市は基本的経費を中心とした骨格予算を2月の定例市議会に提案、議決されている。骨格の全会計予算額は前年度当初比7%減の2538億7600万円。市長選を経た今回は政策的経費を中心に肉付けし、基金を取り崩して財源に充てる。
緊急課題の景気浮揚対策については、本年度分の道路整備事業など総額18億8500万円を前倒しし、2月に補正予算として計上済み。しかし、打開策の見えない景気・雇用対策への市民の期待が強く、井上市長は今回の補正でも新たな施策の展開を検討する方針だ。
このほか、懸案の中央図書館の建設、箱館奉行所の復元などについても推進経費を盛り込む方向で、さらに井上市長の2期目の公約に関する経費も各部のヒアリングで上がってきているという。初年度分としての取捨選択を経て、井上カラーをどう打ち出していくか、予算配分の工夫が求められている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。