函館山つつじ会が植栽1万本に到達

update 2003/5/12 09:45

 函館山つつじ会(室田晴康会長)が1986年から函館山のつつじ山に植え続けているエゾヤマツツジが、11日の第18回植栽で目標の1万本に到達した。記念植樹には会員や一般市民など約200人が参加、それぞれが赤く染まる山に思いをはせ、最後の60本を協力して植え込んだ。会の活動はこれで1つの区切りを迎え、今後は植えたツツジの管理・育成などを展開していく。

 初代会長で室田会長の父・松造さん(故人)が函館山の管理人を退職する86年に「昔のように山をツツジで真っ赤に染めたい」と市に1000本を寄付したのが始まり。毎年5月の植栽に約120人が参加し、昨年までに9500本を植え込んでいる。98年からは大阪在住の函館出身者などで構成する「函館をおもう会」(富士昭一会長)も里帰りのツアーに組み込んで参加している。

 最後の植栽には地元から約170人が詰め掛け、「函館をおもう会」からも約30人が参加。室田会長は市から感謝状を受け取り「ここまでこれたのは会員や市民、行政のおかげ」とあいさつ。木村孝男助役が「この功績は市の歴史に残る。みんなの熱い思いに感謝したい」と祝辞を述べた。

 今回の植栽分500本のうち440本は事前に植えており、この日は残り60本を植えた。記念すべき1万本目は室田会長、富士会長、木村助役の3人が力を合わせて御殿山と街並みを見渡せる場所に植え、記念の柱を設置。富士会長は「今後も違う形で山の保存に協力していきたい」と心地よい汗をぬぐっていた。

 これまでに植えたツツジは潮風やネズミにかじられるなどの影響を受けているが、ほとんどが根付いているため、時間をかけて手入れをすれば昔のように赤いつつじ山がよみがえるという。

 室田会長は1つの節目に「1万本までは長くて短い歳月だった。今後は20年、30年後を見据え、ツツジがしっかりと自生するまで面倒を見ていきたい」と笑顔で話していた。

提供 - 函館新聞社



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