小型タクシー実車率最低

update 2003/5/10 12:11

 2002年度の函館交通圏(函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、上磯町、大野町、七飯町)の小型タクシーの実車率(総走行距離のうち乗客を乗せて走った割合)が過去最低の30・04%となったことが9日までに、函館地区ハイヤー協会(畑中八美会長)のまとめで分かった。前年度比0・99ポイント減で、ピークだった1997年(36・84%)から5年連続の減少となった。利用者数は微増だが、実車キロ数は減少しており、長引く不況が反映される結果となった。

 同協会によると、昨年度の総利用者数は前年度比2万1000人増の1000万4500人、輸送回数が同2500回増の663万8500回で、共に微増。総走行距離も同171万キロ増の7253万キロとなったが、実車距離は同19万キロ減の2178万キロとなったため、実車率は減少した。98年度35・05%、99年度32・73%、2000年度31・96%、01年度31・04%に続き、減少に歯止めが掛かっていない。

 函館交通圏は、観光客の需要があるため、人口の割合からみるとタクシーの台数が2割多いといわれる地区。2002年2月からは新規参入自由化などの規制緩和で、個人タクシーを除く同交通圏の総数は昨年度、25台増え958台になったほか、法人も2社増え20社となるなど、競争激化の様相を呈している。この影響により事態が好転、または悪化するかは、不透明で、同協会は本年度が大きな転換期となるとみている。

提供 - 函館新聞社



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