旧さいかデパート跡地を「マルハン」に賃貸

update 2003/5/10 12:08

 函館市松風町9の旧さいかデパート跡地の活用で、地権者と全国大手パチンコチェーンの「マルハン」(本社・京都)が9日までに、土地を賃貸することで合意したことが分かった。正式な賃貸契約に向け、地権者側が賃料などの条件を提示、マルハン側は店舗規模や収支など採算性の検討を進めるなど、細部の詰めに入っている。

 同デパートは昨年7月から建物の解体工事が始まり、既にさら地となっている。約1450平方メートルの敷地の所有権は約20の企業・個人に分かれていたが、約3分の2を所有していた地権者が全敷地を購入し、賃貸による事業展開で活用策を検討していた。

 両者は先月30日、20年の定期借地方式で賃貸する合意書を交わした。敷地面積はさいか跡地に隣接地約80平方メートルを加えた約1530平方メートル。建物はマルハンが建設する形で、地権者からの賃料提示を受け、現在、建築費用の算出など、パチンコ店の出店に向けた作業を進めている。

 同跡地の活用をめぐっては、昨年秋ごろ、地権者の選択肢にマルハンのパチンコ店出店が浮上し、市や商店街関係者が「利用者が限られ、駅前再開発への波及効果が限られる」と懸念。昨年末には市や函館商工会議所が地権者と協議し、同会議所が計画している経済センタービル建設を視野に土地取得の意向も示した。

 地権者は今年3月末まで、全国ホテルチェーンなど別の土地利用を模索していたが、「条件が合わず成立できなかった」とし、マルハンへの土地の賃貸について「このまま活用方法を決めず、タイミングが外れると、長期間、空き地になってしまう可能性がある。そうなれば、中心市街地の活性化にマイナスになると考えた」と話している。

 マルハンは、4月25日現在、全国125店舗、道内では12店舗のパチンコ店を営業展開。2003年3月期の売上高は約3600億円の見込み。函館地区への進出はかねてからの計画で、現在、市内では港町の現ゴルフ練習場への出店が具体化している。

提供 - 函館新聞社



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