渡島支庁跡地の樹木現況調査結果
update 2002/12/16 14:26
市教委は、旧渡島支庁跡(五稜郭町29)に市中央図書館を建設するのに伴い、同地に生育する樹木の現況調査結果をまとめた。それによると、生育する43本のうち、ほとんどの樹木に異常が確認され、保存可能としたものはわずか2本。大多数が移植しても根付きが困難とされ、中でも住宅地に接近している4本のアカマツは、倒伏や風倒被害などの危険性が高いとしている。
市教委は同地の利用に伴い、樹木類の衰弱度や被害状況、移植難易性などについて、今後、樹木を取り扱う場合の資料として、七飯町の赤松街道などを参考に調査。元道立林業試験場道南市場長の樹木医、斎藤晶氏が11月に診断した。
診断結果によると、同地に生育する樹種は13科、14属、17種、43本。このうち維持管理を施し、現地に保存するとしたのは市道東山墓園線沿いのシンジュと、五稜郭公園にほど近いクロマツの2本のみ。その他の木はいずれも衰弱、枯損などが確認され、移植しても幹の損傷などで根付くのが困難とされたのがイチイなど4本。市道五稜郭7号線付近のアカマツ4本は風倒被害が予想される危険木とされた。
また、同時期に同地の地質調査も行い、図書館建設には支障がないと診断された。
市教委は現在、同地の利用について渡島支庁との話し合いを進めている段階としており、周辺町会とは今週中にも話し合いの場が設けられる見込み。市教委では「実設計までの段階で一定の整理をし、保存できる樹木は極力利用したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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