南茅部の木道、8月に完成
update 2003/5/4 10:05
森林散策路のバリアフリー化を検討する「渡島森林空間バリアフリーゾーン協議会」は3日までに、バリアフリー木道の延長工事などを柱にした本年度の事業計画案を策定した。南茅部町大船で建設を進めている木道を34メートル延伸。8月上旬までに工事を終え、全長84メートルの散策路を完成させる。9日に本年度初会合を開き、事業計画を正式決定する。
木道は幅1・5メートルで、既に長さ50メートルまで完成。トドマツが生い茂る森林の間を、小さな池に沿って屈曲している。こう配は林道規定の16%以下に対し、8%以下に抑えた。延長工事は6月上旬に着手し、3年計画の工事をすべて終了する。
8月下旬に、完成した木道で車いすの走行試験を実施。9月中旬に、現地で身体障害者団体の自然観察会を企画するなど、バリアフリー林道のモデルとして、利用法などを検討する。
検証結果を踏まえ、来年度は散策路の設計マニュアル、利用形態マニュアルを策定。他の支庁や市町村などにマニュアルを配布し、道内各地に森林散策路のバリアフリー化を広げる考えだ。
同協議会は渡島支庁の地域政策推進事業(支庁独自事業)で、2002年度から実施。渡島支庁、函館土木現業所、道教大函館校など9団体で構成している。車いすでも森林散策ができる木道の普及を目指し、試験路の整備を進めてきた。本年度は独自事業に120万円を計上している。
提供 - 函館新聞社
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