新規学卒者を採用した市内事業所は4分の1
update 2003/5/4 10:03
函館市内の事業所のうち昨年度、新規学卒者を採用した事務所は25・3%で、全体の4分の1程度の低水準にとどまったことが、このほど市がまとめた昨年度「労務状況調査結果報告書」から明らかになった。採用しなかった理由に「経営の合理化」「業績不振」などが挙げられており、長引く景気低迷が如実に表れた形となっている。
調査は昨年8月末までに、市内の475事業所を対象に実施。このうち、42・3%にあたる201事業所から回答を得た。項目は大きく分けて4つで、正規従業員やパートタイム労働者の労働時間、手当支給状況などを調査した。
このうち、昨年度に新規学卒者を採用した事業所は25・3%で、延べ169人が採用された。業種別では金融・保険業が50・0%、運輸・通信業が37・5%と高かったのに対し、公共事業の減少などで不況に直面する建設業は10・5%と最も低かった。
新規学卒者別の内訳は高卒が69人と最も多く、次いで大卒44人、専門学校卒43人、短大卒13人の順。
採用しなかった理由は「経営の合理化」21・6%「業績不振」16・2%「人件費の増大」11・5%などで、運輸・通信業と建設業では「業績不振」が最も高い数値を示している。
また、現在の労働力について76・8%が「充足している」と回答。今年4月採用予定のある事業所は14・1%と低く、今後についても「充足のため、雇用なし」とした事業所が48・0%で最も多くなっており、新規学卒者への“逆風”は今後も続きそうな状況だ。
提供 - 函館新聞社
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