チワワの人気急上昇

update 2003/1/6 10:54

 「潤んだ瞳がたまらない」―。消費者金融のCMなどの影響で、全国的にチワワ人気が上昇中だ。函館のペットショップでは入手困難な状態が続いており、チワワの繁殖を手掛けている店以外での購入は難しくなっている。販売サイドからは「昨年に比べて値段も人気も倍以上」という声も聞かれる。一方で、愛護団体などからは「責任を持って育てて」と祈るような声が聞かれる。

 チワワは世界最小の犬種で、小さな頭に大きな耳が特徴。血統書としては、どのような色であってもチワワとして認められている。性格は自立心旺盛で、家族好き。超小型犬に分類され、暑さには強いが寒さには弱い。

 市内のペットショップによると「イベントなどに登場した時ぐらいしか、購入するチャンスはないのでは。そのイベントでもすぐに売れてしまう」という。仕入れ値も上がっており、売れる価格での販売が難しいとする業者もいる。

 市内桔梗4で繁殖を手掛けながらペットショップを経営している「ビバリーズ」では、生まれてすぐに買い手が決まる状態。値段は毛並みなどにもよるが、25―30万円ぐらい。現在、買い手の決まっていないチワワはいないが、「1月10日前後に生まれる予定がある」という。

 過熱するチワワ人気に市内の動物保護団体では「一時期、シベリアンハスキーが大人気となったが、数年後、あちこちに捨てられた」と話し、「予想以上に大きくなる、見た目と違い性格がおとなしいなどの理由とみられるが、犬が好きなら血統書にこだわらないで犬を愛してあげて」と責任ある飼い方を呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社



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