大門地区に特養ホーム

update 2003/5/2 10:42

 社会福祉法人函館大庚会(今均理事長)は8日、函館市松風町16で、特別養護老人ホーム「松涛」の建設に着手する。西部地区に特養が造られるのは初めて。都心部に新設されるのは、道内でもまれという。地域交流スペースを設けるなどし、駅前・大門地区の街づくりを担う第3セクター「はこだてティーエムオー」や住民と連携し、同地区の活性化につなげる考えだ。来年4月のオープンを目指している。

 建物は立地条件が良いため、電車やバスなどの交通の利便性が高く、入居利用者の家族も気軽に立ち寄りやすいのが特徴。鉄骨鉄筋コンクリート造り地上7階建て、延べ床面積は3621平方メートル。2―6階が特養で、1階にはヘルパーステーションを設け、7階に地域交流研修スペースを設置する。定員は特養50人、ショートステイ(短期入所)13人で、建設費は約10億円。

 今理事長によると、建設を計画し始めたのは1999年ごろ。「老人福祉施設の多くは郊外に設置されているが、本来、都心部に造り、若者やマチ全体で支えていかなければならない」と考え、準備を進めてきた。

 西部地区の高齢化は約30%と高く、マチの空洞化も著しいのが現状。今理事長は「特養ができることで、マチに人が集まるきっかけになれば」と話している。

提供 - 函館新聞社



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