パスポートの申請過去最低
update 2003/5/1 12:06
渡島管内の今年4月の一般旅券(パスポート)申請数が、10年旅券の発給を始めた1995年以来、月別で過去最低になったことが30日、渡島支庁のまとめで分かった。申請数は前年同月比55・7%減の239件。イラク戦争に加え、東アジアで猛威を振るう新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響が大きく、海外旅行離れを如実に表している。
長引く景気の低迷に加え、2001年9月の米同時多発テロの影響が尾を引き、昨年1年間の申請数は、前年比6・1%減の7852件と過去最低を記録。今年に入り、いったん持ち直したものの、イラク戦争勃発(ぼっぱつ)で、3月は前年同月比32・7%減の372件に落ち込み、さらにSARSが追い打ちをかけた。
95年以降、これまでで月間最低だったのは、米同時多発テロ直後の01年10月で325件。今回はこれを大きく更新し、初めて300件台を割り込んだ。テロを超える反応に、SARSが及ぼした影響の大きさを物語っている。
同支庁では「イラク戦争、SARSが渡航手控えの要因。しかし、旅券は10年間使えるので、申請数下落の傾向が、いつまでも続くとは思えない」(広報渉外係)と話している。
提供 - 函館新聞社
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