森で「ヒグマ対策用ごみ箱」設置セレモニー
update 2003/5/1 12:05
【森】ヒグマの会(事務局・登別市、金川弘司会長)が森町内鳥崎の緑とロックの広場に設けたヒグマ対策用のごみ箱の設置セレモニーが、30日午前11時から現地で行われた。同会メンバーや町、地域住民ら30人余りが出席、ごみ箱の性能を確認し、万一、ヒグマと遭遇した場合の対処法などを学んだ。
同会はヒグマの問題行動が、人間が出したごみや食べ物による“餌付け”に大きく起因すると分析。長野県軽井沢町の研究機関と共同で、ヒグマが容易に荒らせないごみ箱を開発した。鉄製で重さ100キロ以上。幅、奥行き約120センチ、高さ150センチ。においが漏れにくく、搬入口にはヒグマが手を入れにくく開けにくいカバーがある。1基28万円で、同広場には3基備えた。
この日は出席者にごみ箱がお披露目され、同会事務局の前川菜穂子さん(のぼりべつクマ牧場学術課長)が、クマのマスクを使って生態などを説明。「野生生物は表面積が大きいものに萎縮するので、出くわしたときには単独や縦に並んで逃げずに、仲間と横に手をつないで対処して」などとアドバイスした。
同会によると、道内には約2000―3000頭のヒグマが生息。うち渡島半島には約500頭おり、生息密度は高いという。金川会長は「効果を見据えながら、他の場所の設置も進めていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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