市長選無効票「6160」、戦後で過去最高

update 2003/4/29 10:22

 27日投開票の函館市長選で、白票などの無効票は6160票に上り、1947年の統一地方選実施以来、過去最多となった。投票総数に占める割合は4・72%で、77年から前回の99年までの過去8回は、いずれも2%以下だっただけに“異例”の高率といえる。

 市長選の無効票は、新人5人が激戦を繰り広げた99年が2878票。それ以前の過去7回は、1500台から1100台。今回と同様、現職と新人の一騎打ちの構図もあり、一概には言えないが、定数削減で市議選は激戦となり、その後押しで投票所に足を運んだ有権者が、有力政党が相次いで候補擁立を見送り選択肢が狭まった市長選では、消極的な投票行動をとったことがうかがえる。

 内訳は、白票は前回より2176票増の3791票で、無効票全体の6割強。また、候補者ではない氏名の記載は568票で、前回よりも171票増えた。地元選出の前衆院議員で道知事選に出馬した「鉢呂吉雄」や東京都知事の「石原慎太郎」という記入もあったという。

提供 - 函館新聞社



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