フェアトレード商品を常設

update 2003/1/6 10:50

 はこだて工芸舎(宝来町7)は、2月からフェアトレード(公正貿易)の専用スペースを設け、発展途上国で作られた工芸品などを常設で展示・販売する。地元作家らの工芸品を紹介する1階の展示スペースはそのまま維持し、改装して新たに作る2階で衣類や食料品、雑貨などのフェアトレード商品を扱う。

 フェアトレードとは、先進国の消費者が、発展途上国の利益や環境保護を保障し、生産を支援する売買取り引き。同工芸舎では、企画展の一環として昨年11月から年2回ずつ、フェアトレード展を開いてきていた。

 常設スペースの開設は、フェアトレードの取り組みを継続しようという新しい試み。昨年5月、市内で開かれたフェアトレードのシンポジウム(グローバル・ヴィレッジ主催)で、出席した発展途上国の生産者が持続的な活動を求めていたことも、大きなきっかけになったという。

 地元作家の作品と一緒に並べるのは難しいとの判断から、建物を改装して専用スペースを作ることにした。同店では昨年夏以降、店内の一角にフェアトレードのコーナーを設け、30種類ほどの商品を並べてきたが、若者を中心に評判が良く、取り組みの趣旨に共鳴する人も少なくないという。

 改装工事では、現在吹き抜けにして使っている1階の展示スペース上に床を張り、階段を設ける。2階の展示スペースは、20平方メートルほどになる見通しで、衣類からバッグ、カード、茶、チョコレート、ジャムなど、幅広く100種類ほどの商品を紹介する。季節などに応じて品ぞろえを変えるほか、「フェアトレードの窓口になりたい」と、カタログでの注文にも応じる。

 店は、改装工事のため2月11日から20日まで休業し、21日にリニューアルオープンする。休業中は、元町のぎゃらりー807で工芸舎クラフト展と教室作品展を開く。

 鈴木順子店長は「フェアトレードの店ではなく、あくまで工芸舎のイメージを持続させたい。1階の工芸品もさらに充実させていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです