あす投開票

update 2003/4/26 10:19

 任期満了に伴う函館市長選挙と上磯、森、八雲、厚沢部、今金の5町長選挙、さらに函館市議会議員選挙(定数34)と14町議会議員選挙は27日に投票が行われ、即日開票される。前市長(24日で任期満了)と新人の2人が立候補した市長選をはじめ、5町長選のいずれも2候補ずつの一騎打ちとなり、各議員選挙とともに激しい選挙戦を繰り広げてきた。新しい時代のマチづくりのリーダーを誰に託すのか、有権者の判断が注目される。

 函館市長選には、届け出順に2選を目指す前市長の井上博司氏(66)と、会社役員で元函館市議の斎藤進氏(62)が立候補。新人5人による乱戦となった前回(1999年)に比べると静かな選挙戦だが、両候補ともに一騎打ちにふさわしく緊張感を持って選挙活動に専念してきた。

 井上氏は、特定の政党・団体に偏らない中立の姿勢を堅持しているが、自民のほかに民主・連合、公明が同氏支持に回るなど、事実上の相乗り候補。20日の告示後は、1期4年の実績を強調する一方、行財政改革の促進や雇用問題の課題解消など、自らの手による市政継続を訴えてきた。

 斎藤氏は、“草の根選挙”を前面に押し出した独自の戦い。町会や中小企業の関係者が中心となって支持層の拡大を目指しており、特に現市政の批判票や浮動票をどの程度集められるかが焦点。選挙戦では経済・雇用、高齢者対策などを柱とした政策を掲げている。

 また、函館市議選に立候補しているのは現職33人、元職2人、新人8人の計43人。現行の定数36が今回から34に削減され、当落の予断を許さない激しい戦いを展開している。

 一方、町長選のうち上磯町は、元町議の山本正宏氏(58)と、8選を目指す現職の海老澤順三氏(71)の戦い。全町から幅広い支持を集める海老澤氏に対し、現職の多選批判を展開する山本氏が追う展開となっている。

 森町では、9期目に挑む湊美喜夫氏(74)と前町議の松田兼宗氏(47)の一騎打ち。湊氏は町内全域に後援会組織を展開するなど現職の強みを発揮、松田氏も若手支持者を中心に急速に支持層を広げている。

 厚沢部町は、現職の澤田孝一氏(69)と前町助役の渋田正己氏(59)による庁内対決。また、八雲町は商工会会長の山内尊洲氏(62)と前町建設課長の佐々木徹氏(59)の新人同士、今金町も前町総務課長の外崎秀人氏(53)と道南地区農民連盟委員長の末藤春義氏(53)の新人対決となっており、いずれも激しい競り合いを展開している。

 町議選は、渡島管内が七飯、大野、木古内、森、恵山、八雲、長万部、桧山管内が厚沢部、上ノ国、乙部、熊石、奥尻、北桧山、今金の各7町で火花を散らしている。

提供 - 函館新聞社



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