町長選もラストスパート

update 2003/4/25 09:44

道南5町の町長選もラストスパートに入った。上磯町は元町議の山本正宏氏(58)と8選を目指す現職の海老澤順三氏(71)の対決。山本氏は、昨夏から自身で町内ほぼ全戸を回り、多選による町政のマンネリ化と温泉施設の建設を主張して、支持を拡大してきた。

 海老澤氏は、現職の激務に加え、北海道町村会副会長などの公職もあり、自身の選挙運動は限定されてきたが、町内会や商工会など主要な各種団体からなる後援会をフル活動させ、役員が全町を回り、支持固めに走り回っている。都市化が進んでいるため、函館市に職場などを持つ“上磯市民”といわれる層の動向が勝敗のカギを握る。

 森町も9選目に挑む湊美喜夫氏(74)と前町議の松田兼宗氏(47)というベテラン、新人の一騎打ち。湊氏は、全町内会に広がった後援会や組織を使って幅広く支持を集めている。松田氏は、若手と町議時代の支持者を母体に、草の根選挙で長期政権の切り崩しを狙い運動を活発化している。

 新人同士の対決となった八雲町は、商工会長の山内尊洲氏(62)が支持母体の商工業者を中心に漁民票に支持を伸ばし、前町建設課長の佐々木徹氏(59)は農民票を足場に支援層を広げて激戦を展開。厚沢部町は高齢者、農民に強い支持基盤を持つ現職の沢田孝一氏(69)を若手に推された前町助役の渋田正己氏(59)が急追。今金町は農村部にも食い込む前総務課長の外崎秀人氏(53)を、告示2週間前に立起を表明した道南地区農民連盟委員長の末藤春義氏(53)が追い上げている。

提供 - 函館新聞社



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