土方歳三函館記念館の入館者好調

update 2003/4/23 10:29

 3月15日に「土方歳三函館記念館」がオープンした「哀愁テーマパーク土方・啄木浪漫舘」(函館市日乃出町25)の入館者数が好調だ。この1カ月で約5000人が来場し、「土方―」のオープン前と比べて5倍の勢い。これを受け、同館では展示内容をさらに充実させようと、これまでの土方の愛刀(複製)に加え、「幻の刀」とされる近藤勇と沖田総司の刀を再現したものも新たに加えた。

 土方記念館は、函館市内の水産加工品・卸「味の海豊」(佐藤豊社長)が、1999年開設の「石川啄木函館記念館」と併設させる形でオープンさせた。建物1階の約55平方メートルのスペースに、土方の関係資料など約60点を並べている。

 オープン後は、観光シーズン前の閑散期にもかかわらず、半月で2500人が来館。「土方―」開設前の観光シーズンピーク時とほぼ同じ状況で、同館では「土方の人気がいかに高いか分かった。これからのゴールデンウイークや観光シーズンが楽しみ」(佐藤社長)としている。

 展示内容については、オープン後も改良や追加を続けている。NHK大河ドラマで来年、「新撰組!」が放映されることもあり、新撰組局長、近藤勇の「虎徹(こてつ)」と、新撰組一番隊長、沖田総司の「菊一文字」をオリジナルで再現した。いずれも現物が残っていない“幻の刀”。文献や史実を基に、本州の刀工に依頼して作らせたという。「虎徹」は18日から、「菊一文字」は23日から展示している。

提供 - 函館新聞社



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