町村長・町村議選告示

update 2003/4/23 10:18

 統一地方選の最終ラウンドとなる町村長・町村議選が22日、告示された。道南では7町の町長と17町村の議会議員が任期満了となり、このうち5町で町長選、14町で町議選に突入した。町長選は上磯、森、八雲、厚沢部、今金の5町で10人、町議選は14町の227議席に253人が立候補した。大野、乙部の両町長選は対立候補が出ず、それぞれ現職の吉田幸二氏(57)、寺島光一郎氏(58)が無投票当選。戸井、南茅部、椴法華3町村の議員選は定数をちょうど満たす候補しか名乗りを上げなかったため、同じく無投票で当選が決まった。投票は既に告示されている函館市長・市議選と同じ27日に行われ、即日開票される。

 上磯町長選は、元町議の山本正宏氏(58)が、8選を目指す現職の海老澤順三氏(71)に挑む。両者の対決は4年前に続き2度目。前回は4400票余りの差で、海老澤氏が7選を決めた。山本氏は昨夏から、現職の多選批判や温泉施設の建設などを訴えながら町内のほとんど全戸を回り、支持を広げてきた。海老澤氏は、7期28年の実績を基に、町内会や各種団体などに幅広く支援組織を広げ、子供の医療費助成拡大などの政策で支持を固めている。

 森町長選も、長期政権に新人が挑む上磯町と同じ構図となった。9期目に挑む湊美喜夫氏(74)と前町議の松田兼宗氏(47)との一騎打ち。湊氏は町内全域に後援会組織を張り巡らせ、幅広い運動を展開。松田氏は、若手の支援者らを中心に草の根選挙を目指し、町民と情報を共有する開かれた行政を掲げて、若者中心に政策の浸透を図っている。

 厚沢町長選は、現職の沢田孝一氏(69)に、2期8年にわたり女房役として町政を進めてきた前町助役の渋田正己氏(59)が真正面からぶつかる。沢田氏は実績を背景に高齢者や農村部を中心に手堅く支持を広げ、渋田氏は建設業、商業などの若手の支持を受け、最後のスパートに意欲を見せている。

 現職町長が引退を表明した八雲町と今金町は、新人同士の対決。八雲町は商工会会長の山内尊洲氏(62)と前町建設課長の佐々木徹氏(59)がし烈な戦いを展開。今金町は、今金高時代に同級生だった前町総務課長の外崎秀人氏(53)と道南地区農民連盟委員長の末藤春義氏(53)が一騎打ちで火花を散らす。

 大野町は2選目に挑む吉田氏、乙部町は6選を目指す寺島氏と、ともに現職だけが出馬を表明して無投票当選となった。

 町議選は、渡島管内が七飯、大野、木古内、森、恵山、南茅部、八雲、長万部、桧山管内が厚沢部、上ノ国、乙部、熊石、奥尻、北桧山、今金のともに7町で行われる。前回の選挙に比べ、渡島管内では4町で計10議席、桧山管内では3町で計5議席が削減され、各町とも少数激戦を繰り広げる。

提供 - 函館新聞社



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