「旧さいか」跡地活用で調整
update 2002/12/27 11:04
旧さいかデパートの跡地(松風町9)をめぐって、市や地元経済界が活用策の調整に動き出している。土地所有者の選択肢に、全国最大手のパチンコ店が浮上。これに対し、市が難色を示す一方、函館商工会議所は26日の正副会頭会議で跡地問題を協議した。計画している経済センタービルを含め、会議所としての利用検討も視野に入れ、27日、市と会議所で土地所有者との話し合いの場を持つ。
同デパートは今年7月から建物の解体工事が始まり、既に工事が終了している。約1500平方メートルの敷地は、市内の不動産業者が協同組合さいかデパート(さいか管理組合)の所有部分も取得。一体利用で活用方法の選定を進めてきた。
不動産業者が今月までに、パチンコ店と全国ビジネスホテルチェーンの2案に絞る中で、市は「中心市街地活性化の核となる場所であり、パチンコ店は適さない」(商工観光部)との姿勢。条件面などでパチンコ店が有力という話が流れたことから、市として活用策を検討する考えを示し、不動産業者に対し、27日まで最終決定の保留を要請した。
一方、会議所では市から活用策検討の投げかけもあり、「会議所としても中心市街地に重要な場所」とし、この日の正副会頭会議で協議。土地所有者から、土地利用の考え方や条件などを聞くことを申し合わせた。
当初、「年内には決定したい」との考えを示していた土地所有者は、27日の話し合いの場に対し「具体的な提案や跡地活用の保証がなければ、これ以上決定を引き延ばすのは難しい」としており、両者間の協議の行方が注目される。
提供 - 函館新聞社
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