市長選候補者の声
update 2003/4/22 09:31
井上 博司候補(無所属・現)
●1期目の「約束」ほぼ達成
――再選への決意は。
市民の皆さんの支援で初当選させていただき、これまで全力で市政運営に努めてきました。しかし、人口の減少、産業の空洞化、行財政基盤の強化、市町村合併、そして新幹線の青函同時開業など、地域課題が山積しています。引き続き市政を担当させいただき、その課題解決に全力を挙げたい。
――1期目の評価を。
評価は市民の皆さんが判断することですが、少なくとも幅広い範囲でつくられている後援会から2選目に推挙いただいたのは評価の上に立ったものと受け止めています。仮に自己評価をすれば、3大プロジェクトの公立はこだて未来大の開学、市立函館病院の移転新築、函館駅周辺整備の駅舎新築が順調に進みました。4年間で200人以上の職員を削減、市営バスの民営移管など行財政改革も推進しました。総合保健センター、図書館と幼稚園の複合施設の建設、地場産業の活性化にも取り組み、市民に約束したことはほぼ達成できたと考えています。
――政策の柱は。
1つは行財政改革の推進。職員の削減、給与の見直しも進めていきますが、民間に委ねることができるものは委ねることを柱に進めたい。2つ目は知の集積によるまちづくり。未来大大学院や北大大学院の研究棟ができます。教育大、高専、私立大学を含め高等教育機関の連携を強め、その上で産学官の連携を強化したい。3つ目は産業基盤の確立と雇用の創出。中小企業、地場産業の振興を図り、その中で国際観光都市の充実、国際海洋水産都市の形成を進めたい。4つ目は福祉、教育の充実。特に少子化対策は、保育所や児童館のハード整備とソフトを両面で取り組む必要があります。高齢者対策は介護保険の充実。中央図書館の建設、箱館奉行所の復元などの事業にも取り組みたい。
――セールスポイントは。
函館生まれ、函館育ちであり、函館に対する思いは強い。情熱と使命感を持って市民の目線に立ち、決断力とスピードで取り組んできました。その姿勢を貫きたい。閉塞(へいそく)感の強い時代に、経済界や市民団体、市民一人ひとりの力を結集し、そのコンダクターが私であるという認識で、着実にしっかりとしたまちづくりに取り組みたい。
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斎藤 進候補(無所属・新)
●常に庶民の立場で市政に
――出馬の動機は。
30万近い人口規模を持つ都市でありながら、誰も市長選に出ないという状況に奮起して決意しました。市長選が無投票になれば投票率も下がり、市政が組織に縛られて硬直する。市役所出身の市長という現状を打破したいと思ったのも理由の一つです。
――これまでどういった活動をしてきたか。
94年の市議補選に当選して市議を1年間務めたのをはじめ、函館市町会連合会の総務部長を2年、福祉部長を6年経験し、市の民生・児童委員としても長年、活動を続けてきました。現在は不動産業と福祉機器の販売会社を経営し、日吉4丁目町会会長も務めています。常に庶民の立場から市政に携わっていると自負しています。
――政策の柱は。
行政を担うトップは自分の身を自ら削る必要性があると考えます。この年代になると子育ても終わり、住宅ローンも払い終える中で、1000万以上の報酬を得る必要はないと考えます。市長報酬の50%カットを実施して税金のムダ使いをなくしたい。「痛み」という言葉を口だけにせず、自ら率先して行います。緊急雇用対策では新卒者の正職員を30人、50―65歳までの臨時職員を100人採用したい。市内に大企業がないなら市が受け皿となって急場をしのぐべきで、高齢者の臨時職員はマチの清掃美化活動に充てます。福祉の充実も大事。自らの経験を生かし、ケアハウスなど福祉施設の実態調査を早急に実施し、現在、年1戸としている特別養護老人ホームの建設を2戸に増やします。五稜郭地区では2500人収容できる文化ホールの新設も実現させます。市のプロジェクトチームがイベントを企画して、一流のイベントを行うには2000人以上のハコが必要でしょう。資金は35年返済の住宅ローン方式で調達し、利息がついても毎年4億円程度の返済で済ませられます。
――セールスポイントは。
一貫して世のため、人のために活動している部分です。現代は自分のためにのみ生きている人が多いが、上に立つ人間は市民のためになる人間でなければいけないと思います。このままでは「函館丸」は沈没する。それを防ぐためにも“庶民党”の立場で、函館の救世主になりたいと考えています。
提供 - 函館新聞社
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