土方歳三のブロンズ像建立
update 2003/4/22 09:30
五稜郭タワー(中野豊社長)は、創立40周年記念事業として、幕末の新撰組副長、土方歳三のブロンズ像を五稜郭公園入り口(函館市五稜郭町42)に建立する。12月下旬に完成の予定。土方の像は故郷の東京都日野市の高幡不動に建立されているが、函館市内では初めて。土方人気は全国各地で根強く、新たな観光資源として、函館振興の一助となりそうだ。
建立場所は五稜郭タワーの向かいで、同社事務所棟入り口の右側。現在は「箱館戦争供養塔」が建っており、同塔は事務所側に移設する。像の前には、記念写真を撮ることができるよう小公園を整備する。
制作は、函館市出身で現在、イタリアで活躍する彫刻家、小寺真知子さん(53)に依頼。小寺さんは旧市立函館病院跡の「ペリー提督像」など、これまでも市内のモニュメントを制作している。
像は、長刀を腰に差し、冬服洋装で五稜郭の階段に立つ姿。「出陣を前に意思を固めて五稜郭を降り立つ」がテーマ。ブロンズ製で、大きさは等身(約167センチ)の1・2倍となる約2メートル。制作費は1600万円。
同社によると、小寺さんは土方ファンで、既に日野市の土方歳三記念館などで調査を進めており、顔の表情、服の丈やボタンの位置など細部はこれから詰めていくという。制作はイタリアで行われ、完成後、空輸で函館に運ばれる。
同社は来年12月1日で創立40周年。21日、函館商工会議所で記者会見した中野社長は「来年のNHK大河ドラマで、ゆかりの深い『新撰組』も放送される。記念事業として、函館を訪れる観光客から人気の高い土方をモデルにした像の建立を考えた。函館の観光振興につながれば」と述べ、同席した函館国際観光コンベンション協会の沼崎弥太郎会長は「基幹産業の観光振興には、新たな観光資源の創出が必要」と期待していた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。