市長選、市議選あす告示

update 2003/4/19 11:31

 任期満了に伴う函館市長選挙と函館市議会議員選挙(定数34)が20日、告示される。午前8時半から函館市役所で立候補受け付けが行われ、27日の投票日(即日開票)に向けて7日間の選挙戦がスタートする。市長選は、2選を目指す現職の井上博司氏(66)と会社役員で元函館市議の斎藤進氏(62)の一騎打ちとなる見通し。今回から定数が2減となる市議選には、現時点で42人が立候補を予定、前回同様の激戦を繰り広げる。

 市長選は、新人5人が立候補した4年前の前回から一転、これまでに立候補表明しているのは現職と新人の2人にとどまっている。

 現職の井上氏は、特定の政党に頼らない「市民党」の姿勢を強調。しかし、民主と共産の両党が対抗馬の擁立を見送り、選挙戦では自民と民主・連合が井上氏支持を表明するなど、事実上の相乗り候補となっている。

 同氏は、市立函館病院の移転新築など3大プロジェクトの推進や、市営バス経営の民営移管など1期4年の実績を訴え、2期目は行財政改革や国際水産・海洋都市構想の推進などを政策の柱に掲げている。

 斎藤氏は、公党が対抗馬を擁立しない現状に不満を持ち「市長選の無投票は市政の硬直化などにつながる」として出馬を決意。無党派層などに照準を合わせた草の根選挙に徹することにしている。

 同氏は市議を1期務めた実績や、町会連合会の役員経験などを強調。政策には、緊急雇用対策としての市職員増員、特別養護老人ホームの増設、文化ホール建設のほか、市長報酬の50%カットなどを挙げている。

 一方、市議選に立候補を予定する42人の内訳は、現職33人、元職2人、新人7人。現行36の定数が今回から34に削減され、立候補者のうち8人が涙をのむ。47人が立候補した前回にも増して、激しい選挙戦となることが予想される。

提供 - 函館新聞社



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