花時計運転開始

update 2003/4/16 11:09

 暖かな日差しが降り注いだ15日、函館市内では復元チンチン電車の「箱館ハイカラ號」が運行を開始、市民会館前庭の花時計も5カ月ぶりに運転を始めた。大野町では、カタクリの群生地として知られる匠の森公園もオープン。本格化する春に足並みをそろえるように、道南の観光や行楽シーンがせきを切ったように色づき始めた。

 市民会館の花時計は1970年7月、日本青年会議所と函館青年会議所から寄贈された。毎年4月中旬から11月中旬まで運転しており、冬場は針を取り外して休んでいる。

 今年のテーマは「みんなでつくろう豊かな自然と福祉の街を」で、チューリップ約150株とパンジー約570株を、五稜郭をイメージした星形に植え込んだ。

 この日は午前10時から、職員が短針から順にセット。深堀保育園(石塚順子園長)と湯浜保育園(今田民和園長)の園児ら90人近いギャラリーが見守る中、深堀保育園の横濱優斗ちゃん(5)と吉川咲ちゃん(5)が秒読みに合わせてスイッチを入れると、スーッと秒針が動き出し、子供たちの歓声と大きな拍手が青空に響き渡った。

 花時計の運転開始とともに、向かい側の噴水も始動。春の陽気に誘われて足を運んだ親子連れらが、久しぶりの華やかな光景を楽しんだ。

提供 - 函館新聞社



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