統一地方選前半戦終了し新知事・道議に期待
update 2003/4/15 10:51
統一地方選の前半戦となる道知事選と道議選の投票が終わり、次の道政を担う顔ぶれが出そろった。雇用や福祉の拡大を求め、北海道の未来を1票に託した有権者。知事には本道初の女性が選ばれ、道南の道議選では、3選挙区とも当落が僅差で決まる激戦が繰り広げられた。出口の見えない不況が続く中、選ばれた候補者の手腕が問われようとしている。
函館市湯浜町の会社員、佐藤由美子さん(56)は本道初の女性知事誕生について、「働く女性にとって励みになる。景気や雇用対策を第一に考え、道民の幸せのために頑張ってほしい」と好感を持った様子。心臓病を抱える同市鍛治町の無職、野沢あゆみさん(28)も「病気が理由でなかなか職につけないので、私のような人でも働けるような職場をつくってほしい」と雇用促進を訴える。
1次産業に携わる地元民の声もおおむね好意的。上磯町東浜で漁業を営む黒田榮吉さん(61)は「新知事には、第1次産業の消費拡大に力を注いでほしい。地元選出議員には雇用創出に汗を流してもらいたい」と話し、「経済が上向けば、魚介類や農産物も売れ、北海道にも明るいきざしが見えるはず」と期待する。
農作物の産地直売で消費者と向き合う大野町一本木の高坂重勝さん(31)は「北海道だからできることというのを見つけてほしい。涼しい気候を利用した農業の支援など、食と観光の魅力を引き出して」と訴える。
上磯町茂辺地の学生、阿保一孝さん(21)は「北海道は人も物も札幌に一極集中しすぎ。(新知事らは)地方都市にてこ入れを」と長期的な視点に立った政策を注文する一方で、就職活動中の立場から「道南には若者が働く場がなさ過ぎる。抜本的な対策に期待したい」と身近な問題点の解決にも期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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