北大水産学部の5人表彰

update 2003/4/15 10:45

 1−5日に東京で開かれた日本水産学会の大会で、北大水産学部の山崎文雄名誉教授(68)=函館市文化・スポーツ振興財団理事長=ら5人が表彰された。同大からは昨年度も3人が表彰を受けているが、5人は過去最多で、関係者は喜びに沸いている。

 同学会には水産学に携わる研究者、技術者が加盟。国内外に約3500人が会員登録している。同大会は毎年開催され、各研究テーマで成果を挙げた会員に、功績、進歩、奨励、田内、技術の5賞を贈っている。

 山崎名誉教授は、魚類の生殖機能や性別コントロールなどの長年の研究で功績賞に輝いた。1992年から9年間、同学会の評議員や理事を務めたことなども評価された。

 荒井克俊教授(49)は、染色体操作で、養殖に適した魚の改良に成功し、進歩賞の一般部門を受賞した。質の養殖魚の育成に取り組んでいる。

 尾島孝男助教授(46)は同賞の化学部門で表彰を受けた。ホタテなど貝類のタンパク質の機能を研究。海洋生物の生態を通して人体構造の解明に取り組んでいる。

 山下成治助教授(49)は、漁業生産技術のシステム研究で田内賞に輝いた。漁業従事者の経営や作業の合理化を具体的に提案。地元の経済活性化につながる成果を残した。

 高津哲也助手(37)は漁獲量の増減のメカニズムを研究。函館や木古内に生息するマコガレイなど、種類ごとの適切な生育環境や、稚魚を放流する時期の調査などで、技術賞を獲得した。

 今回の表彰に、山内皓平学部長は「水産学は人間生活に深くかかわるすそ野の広い学問。これを機に、地元の若者が興味を持ってくれたら」と話している。

提供 - 函館新聞社



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