啄木しのび追悼会
update 2003/4/14 09:40
函館ゆかりの歌人、石川啄木の92回忌となった13日、市内住吉町16の東海山地蔵堂で、函館啄木会(若山徳次郎代表理事)の追悼会が行われ、会員ら23人が啄木をしのんだ。
啄木は1907(明治40)年の5月から9月まで函館に滞在。この間、弥生尋常小学校の代用教員などを務め、12(同45)年に東京で死去した。「死ぬときは函館で…」と函館をこよなく愛し、亡くなった翌年、節子夫人の意志で遺骨が立待岬に埋葬されている。
同会は、遺骨が埋葬された13(大正2)年の設立。市立函館図書館の啄木文庫の文書寄託や管理などを行っており、追悼会は毎年恒例の行事。
この日は市内や東京などから参列。同地蔵堂での法要に続き、立待岬にある一族の墓を訪れ、読経が響く中、一人ひとり焼香し、手を合わせて啄木をしのんだ。その後、同地蔵堂で函館ラ・サール中教諭の寺島秀敏氏が「函館からのラブコール」と題して講演した。
節子夫人のおいにあたる堀合郁雄さん(72)=市内時任町28=は「毎年、このようにお参りしてくれるのはありがたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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