熱帯びる連動選挙戦
update 2003/4/11 20:42
統一地方選の第1ラウンドが大詰めを迎え、道南でも道議選を核に、道知事選など各級選挙と連動した戦いが一層熱を帯びている。道内屈指の激戦区となる函館市区(定数6)は当初、知事選との連動に温度差があったが、終盤に入り、各候補の足並みがそろい始めた。知事、道議選の“完勝”に向け、各政党が一丸となって、しのぎを削っている。
知事選候補10人のうち、政党の推薦を受けているのは3候補。自民・保守新党が高橋はるみ氏、民主・自由・社民党が鉢呂吉雄氏、共産党が若山俊六氏をそれぞれ推している。
自民陣営は知事候補擁立過程の混乱が尾を引き、当初目立った連動はみられなかったが、高橋氏の善戦を受ける形で、徐々に積極姿勢に。8日に函館市内で開かれた高橋氏の個人演説会には、道議選函館市区の3候補がそろって応援に駆け付けるなど、連携を強めている。
また、一貫して連動作戦を展開しているのが民主陣営。地元選出衆院議員の出馬だけに、告示前から道議選函館市区の3候補とも、知事選と道議選のセットで支持を訴えてきた。鉢呂氏の遊説を大票田札幌に集中させるため、同氏の道南入りを見送り、道議候補が地元をカバーしている。
共産も連動に積極的で、若山氏の来函時には、道議選函館市区の候補と二人三脚で行動。しかし、公明の道議選候補は党方針である高橋氏支持を前面に押し出した戦いはしておらず、このほか無所属の道議選候補にも知事候補と連動する動きはない。
一方、知事選とは別に、函館市長選と道議選函館市区の連携も目立つ。20日告示の市長選に出馬する現職の井上博司氏は、“全方位外交”を展開。民主が対抗馬擁立を断念し、井上支持に回ったことで、自民、民主両陣営の道議候補の応援に奔走している。
提供 - 函館新聞社
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