大西さんボクシングジム開設
update 2003/4/10 18:53
函館アマチュアボクシング協会の専任コーチをしていた大西草雄さん(59)=函館市神山町=が、函館市千歳町8にアマチュアボクシングジム「ナプーチ函館ボクシングクラブジム」を開設した。函館市内では3つ目となるアマチュアボクシンジム。大西さんは「中高校生を中心に指導したい。ボクシングの厳しさ、それを乗り越えたときの素晴らしさを伝えていきたい」と新たなリングでトレーナーとしての夢を実らせようとしている。
大西さんは、函工高(定時制)1年の時にボクシングを始め、24歳で引退するまで選手として活躍した。高校時代には、フリー級でインターハイ出場、社会人になってもライトフライ級やフライ級で国体などの全国舞台を経験。1968年のメキシコ五輪を目指し、最終選考会まで残ったこともあったという。
現役引退後はボクシングから離れていたが、十数年前に先輩からの誘いで、函館アマチュアボクシング協会の運営や選手指導に携わるようになった。しかし、選手を指導していうくうちに「もっとボクシングの真髄をみっちりと教え込みたい」と、同協会を自ら退会。夢の第一歩となるジムを開設することにした。
新しいジムは1日に開いたばかりで、現在、入門者は広瀬正義君(本通中1年)ただ1人。「形ができるまでグローブは付けさせません。サンドバックを使った練習もさせないつもり」と、パンチの打ち方や体づくりなどの基本を教え込むつもりだ。そのトレーニングは、単調で決して楽しいものではないが、これこそが大西流だ。
「ナプーチ」とは、ロシア語で方向、向うという意味。子供たちの道しるべとなるように名付けた。「ボクシングの技術だけでなく、これから社会に巣立っていくための糧となるものを身に付けさせたい」と大西さん。自分が培ってきた人生経験を教え子に伝えようと、新しいゴングを鳴らそうとしている。
提供 - 函館新聞社
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