めんこ静かなブーム

update 2003/4/9 17:55

 かつて、子供たちの宝物だっためんこが、昔を懐かしむ中高年男性の間で静かなブームとなっている。函館市内のおもちゃ屋でも売れ行きは好調で、特に侍や力士など、昔風の絵柄を再使用した種類が人気という。子供と一緒に楽しみたいというお父さんもおり、時代を超えて再燃しためんこ人気は当分、続きそうだ。

 函館市内のおもちゃ屋「じょいショップたきした」(港町1)では、「武者めんこ」が人気。大小そろった丸い6枚のめんこがセットになって50円。ざらりとした紙でできており、光沢のないタイプ。昔風の侍の絵柄とその手触りがお父さんたちの心を引きつけるのか「懐かしがって、子供にやらせてみようかな、と買うケースが目立つ」(同店)。

 市内本町の玩具店「あさひや」では、「子供だけでなく、最近は年配の人が購入する姿も多くなった」という。特に人気があるのは、義経など武将が描かれたものや鞍馬天狗など。こちらも昔の香りがする“懐かしのキャラクター”ものがよく売れている。

 松陰町会の杉林慶三会長は、近隣の小学校で、めんこなどの昔の遊びを教えているが、そのたびに自身も童心に返るという。「昔の遊びにはコンピューターゲームなどにはない温かい人と人との心の交流がある」とめんこブーム再燃を歓迎する。

 めんこの取った取られたに一喜一憂した過去を持つ「お父さん」も多いはず。現代では子供とのコミュニケーションに、めんこがその役割を果たしそう。杉林町会長は「(めんこが)もっと広まって、親子の会話が増えてくれたら最高」と話している。

提供 - 函館新聞社



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