自閉症児対象に絵画教室
update 2003/4/4 11:18
上磯町久根別の絵画講師、中野晶子さん(35)が、自閉症児専門の絵画教室開設に向けて準備を進めている。これまでも障害児・者に絵を教えてきた中野さんだが、体験を通じ「自閉症児には専用の教室が必要」と感じ、開講に踏み切る。自閉症児を対象にした絵画教室は道南では初めてという。中野さんは「絵は生涯を通じて楽しめる趣味になり得る。1人でも多くの子供たちのお手伝いをしたい」と張り切っている。
札幌でイラストレーターの傍ら、児童絵画教室を開いていた中野さん。上磯には2000年に移り、間もなく、障害児を持つ友人の女性から「子供に絵を教えて」と頼まれた。上磯でも教室を開こうと思っていたが、これを機に「絵はすべての人に与えられた天性の芸術。どの子にも描く楽しさを伝えたい」と考え、バリアフリーの教室「こどものアトリエ」をスタートさせた。現在はほかに、函館市内の障害者施設でも教えている。
同アトリエにはこの間、ダウン症候群や知的障害の子供ほか、自閉症児も在籍したことがあったが、「ほかの障害児に比べ、自閉症児とはコミュニケーションがうまく取れずに悩んだ」という。
また、同時期に自閉症の男児を持つ女性と友達になり、いろいろと知る機会があり、専門教室の必要性を痛感。自閉症についての学習を始め、教室開設の準備を重ねてきた。 中野さんは「生徒が集まり次第、できるだけ早く開講したい。私自身、勉強を続け、息の長い教室に育てたい」と話している。
対象は町内や近隣に住む自閉症の園児から小学生。開催は月4回。定員は4人までとし、保護者の送迎が必要となる。会場は生徒の住所などに配慮し、後日、決定するという。受講料は月3000円としている。申し込み、問い合わせは中野さんTEL73-7010。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。