月刊誌「箱館昔話」が創刊15周年

update 2003/4/4 11:15

 地元の郷土史家らの原稿を収めた月刊誌「箱館昔話」が今年、創刊15周年を迎えるのを記念し、同誌の執筆者らでつくる箱館昔話の会(坂口延幸会長、70人)は「箱館昔話文化賞」を創設し、函館や道南の文化振興に貢献した個人を表彰することを決めた。郷土史、文学、華道など、文化のジャンルは問わず、年1人ずつ継続表彰していきたい考え。5月に開く15周年記念講演会の席上、初代受賞者を表彰する。

 「箱館昔話」は、地元の歴史や民俗を掘り起こそうと、函館パルス企画(坂口延幸社長)が1989年に創刊。年1回の発行を続け、28日に第15号を発行する。原稿は風俗や産業、歴史上の人物、学校など、幅広い分野をテーマに、郷土史家や学芸員、自治体職員らが執筆している。

 箱館昔話文化賞は、地元の文化に貢献する活動をしている道南在住の個人が対象。広く一般に公募し、他薦により受け付ける。活動ジャンルや年齢、経験年数などは問わない。受賞者には記念カップなどを贈る。

 同会は、5月11日午後2時からホテルロイヤル柏木で15周年記念講演会を開催(入場無料)。南北海道史研究会の須藤隆仙会長が「開港の秘話」と題して講演することになっており、その席で表彰式も行う。

 坂口会長は「(文化賞は)各ジャンルで活動する人の励みになるはず。15号までよく続けてくることができたと思う。これからは、発行などを通して郷土史をやる若い人を育てたい」と話している。

 文化賞への申し込み、問い合わせは同会事務局(函館パルス企画)TEL51-9112。

提供 - 函館新聞社



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