開陽丸8日リニューアルオープン
update 2003/4/3 11:12
青少年研修施設・開陽丸は改修を終えて生まれ変わり、8日に今季の営業を始める。展示も体験の要素を取り入れ、大幅に変更。明治維新のロマンと、海底遺跡を化学的に保存処理した最新技術を融合させた施設が、新しい魅力を加えて再出航する。
開陽丸は徳川幕府がオランダに発注して建造され、幕末最強の軍艦といわれた。榎本武揚率いる旧幕府軍は、開陽丸に乗り込み、共和国としての独立を目指して北海道を目指したが、江差沖で暴風雨に遭い座礁、沈没した。
国内初の海底遺跡に指定されて発掘が続き、1992年に青少年研修施設・開陽丸として復活。オープン10年目を迎えた昨年7月から、安全対策と船体の塗装と併せ、展示の内容一新に取り組んでいた。
改修された開陽丸は、大砲の擬音発射や砲弾の重量測定、コンピューターによる帆船操作など体験の要素を大幅に取り入れた。引き揚げられた3万2905点の遺物のうち、3万点余りを展示・収蔵。海底遺跡としての規模を量的に表現するほか、船の歴史や時代背景を、パネルなどを使って分かりやすく紹介する。
5日に完成セレモニーが行われ、6日までは町民に無料開放。営業は午前9時から午後5時まで。入艦料は一般700円、小・中・高生300円と変更なし。運営・管理する財団法人開陽丸青少年センターでは「改修で開陽丸の新しい魅力を発見してほしい」と、春の行楽シーズンを前に期待を高めている。
提供 - 函館新聞社
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