福島町で時差出勤制度スタート

update 2003/4/2 10:55

 福島町は1日から、職員が業務のスケジュールに合わせ、勤務時間を前後させることができる時差出勤制度をスタートさせた。1日8時間半(休憩など含む)の就業時間は変えずに、出勤時間を変えることで、早朝や夕方以降の業務で発生していた時間外手当などを削減する。同種の取り組みは渡島・桧山両管内で初めて。

 町では従来、午前8時45分から午後5時15分までの勤務となっており、日中に仕事へ出掛けている世帯への町税の徴収をはじめ、夜に行われる社会教育関連の文化教室、朝早く実施される海の資源調査などの業務については時間外手当を支払ってきた。昨年度は同手当に2000万円弱の経費が掛かっている。

 新制度では、出勤時間を同6時45分から午後零時45分まで、1時間ごとの計7種類に設定。これにより、かつては時間外手当の対象だった前後6時間について、人件費を増やすことなくカバーできるという。

 町は今年度を試行期間と位置付け、制度の改善点をさぐりながら来年度以降も継続する考え。同課は「初年度は4分の1程度、支出軽減を目指したい。仕事の効率化に対する意識の改革、職員の健康管理など、予算以外のメリットも見込める」と期待している。

提供 - 函館新聞社



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