焼損埋蔵文化財の回収作業が終了

update 2003/4/1 10:58

 世界最古とされる漆製品など約7万点の出土品が焼損した、南茅部町埋蔵文化財調査団事務所の火災から約3カ月。同町教委埋蔵文化財調査室などが進めていた焼け跡からの遺物の回収作業が31日、終了した。

 コンテナ換算で約1800個分が回収され、重要遺物としては、新たに足形付土版の破片と垣ノ島A遺跡のヒスイが発見された。同調査室では、整理作業などを行った後、5月ごろから本格的な修復作業に入ることにしている。

 全国の出土品を紹介する文化庁など主催の「発掘された日本列島」(6月)に出展される足形付土版など20点は、1日までに、同展に出す遺物の修復を担当している東都文化財研究所に送られる。

 また、当初予定していた冬期閉鎖中の大船遺跡速報展示室の4月オープンは、無理な情勢となった。6月の補正予算で、防火対策などを実施してからの開館となる見込み。垣ノ島A遺跡の発掘作業は予定通り、5月中旬から行われる。

提供 - 函館新聞社



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